無農薬栽培へのこだわり
1.安全性へのこだわり
私どもが販売する大豆は、農水省認定の特別栽培大豆です。北海道では北海道機農業研究会という、農水省の下部組織が無農薬栽培をすべて管理しています。畑の割り付けから豆まき、栽培のすべての行程を有機農研より認定された圃場(ほじょう 〜生産する場所)で栽培されたものですから安心です。 (左のメニューバーより、有機農研へ毎回提出する栽培計画書をダウ ンロードできます。
また、栽培中は農薬や化学肥料を使わずに栽培する為に、肥料は自家製の有機ぼかしや魚かすなど、な どの自然のものしか使いません。 殺虫剤も一切使いませんので、葉っぱについた虫は生産者が1匹1匹、手で取り除くとい う、気の遠くなるような労力がかけられています。
2.信頼へのこだわり
北海道で無農薬で栽培し、特別栽培大豆として販売を行う場合は、前述の有機農研へ申請を行い、検査にパスしなければ生産することができません。 申請に際しても、有機農研に『認定圃場』として登録された畑でないと、申請を行うこと すらできません。生産者の鎌田さんも私どもも、ともに有機農研より認定された生産者、及び販売者です。 なお、サイドメニューから有機農研への申請書の写しを、PDFファイルでダウンロードし てご覧いただけます。また、生産者にこだわっておつきあいをしているのも、農作物は 何よりも生産者の人柄によって、品質が大きく左右されるからなのです。 ここまで公開できて、はじめて無農薬でつくった大豆を販売しています、と言えるのではないでしょうか。
3.作物への思い
北海道での大豆栽培は、5月の連休明けから準備が始まります。正確に言うと、3月から畑に撒(ま)く原種の手配が始まっています。5月の種まきから11月の収穫まで、毎月、生産者の圃場へお邪魔して苗の生育状態を観察 したり、天候や遅霜がこないかなどの打ち合わせを行っています。特に天候が変わりやすい夏には、私たちは自分の住む地域よりも十勝の天候が気になって しかたありません。
豆や苗、たくましく育っていく大豆の穂に『頑張れよ〜』と声をかけながら、成長を祈り ます。生産者の方たちや私たちの思いは、必ず大豆たちに届いていると確信しています。鎌田さんの大豆には、そんなたくさんの思いが込められています。
4.ブランドへのこだわり
豆類全般に言えることですが、大豆にほ固有の栽培適正地があり、例えば長野県の道の駅で地元の大豆を買い、それを埼玉で育てようと思っても上手くはいきません。 固有の、という意味は、その土地の土壌の栄養価やPH(酸性度など)、育てる気候が異なると、大豆は生き物ですので、そこで育とうと思ってくれないのです。同様に、北海道内でも日高と十勝は気候条件などが違うので、別のマメを使ったりします。一般の方が千葉県へドライブした時に買った豆を、埼玉県の自宅で育てる・・・というシチュエーションは多いかもしれませんが、そのくらいの距離でも、大豆にとっては全く違う耕作条件になる可能性があります。
また、翌年のための種として使われる豆を原種と言いますが、原種には原種固有の育て方があり、我々は当年採れた自分の所の畑の豆を翌年の原種にはしません。わざわざ原種センターというところから、高いコストをかけて買ってくるだけの意味があるのです。
失敗例ですが、以前私は気候や土壌、温度が似通った長野県のエンレイという原種をわざわざ長野の原種センターから買い求めて、帯広で2aほど栽培してみたことがあるのですが、畑に蒔いて3ヶ月を経ないうちに、全滅しました。
大損害でしたが、刈り取った後で別の作物を蒔いて育てました。もちろん、プロが有機肥料や様々な方策を試みての結果です。
5.品質保持へのこだわり
弊社は収穫し選別した大豆を、弊社がある埼玉県の定温倉庫に保管しております。 大豆は生き物ですので、通常温度でのの保管では時間とともにどんどん品質が低下していきます。これは、大豆の中のたんぱく質が分解されていくために生じる現象です。スーパーなどで無造作に棚に並べられている豆類をご覧になったら、収穫時期を確認してください。弊社では10度以下(温度の設定は5度ですが、生鮮食料品用の倉庫なので、人の出入りなどで温度は変化するため、平均で10度と考えています)で保管していますので、たんぱく質の劣化が最小に抑えられます。実際にたんぱく質を機器分析してみると、1年間保存した大豆と新大豆を比較しても、たんぱく質の含有量に差はありませんでした。食べてみても味の変化は分かりません。ここまで大豆の品質にこだわっているのは、弊社では本来、大豆を健康食品の原料として使用しているためです。
北海道には北海道ブランドの作物が必要であり、さらに士幌には士幌ブランドの大豆でなければ、まして難しいとされる無農薬栽培は行えないのです。
6.品種へのこだわり
私たちが無農薬栽培を続けるトヨマサリという品種は、いくつかの品種の大豆の総称です。20年以上前に士幌の赤間農場で栽培した大豆はトヨコマチでした。現在中札内で栽培、販売してる個別品種はユキホマレです。(以下、農水省HPより抜粋)